Genesys
v4.64で追加
Genesys Endpointは、Genesys Bot Connectorを使用することで、バーチャルエージェントをGenesys Cloud CXプラットフォームに接続することができます。
前提条件
- Genesys Cloud のアカウントが必要です。
- Cognigy側でGenesys Endpointを有効にします:
- 共有または専用SaaSインストールの場合は、Cognigyテクニカルサポートにお問い合わせください。
- オンプレミスの場合、以下の機能フラグを入力してください:
FEATURE_USE_GENESYS_BOT_CONNECTOR_ENDPOINT_WHITELIST="organization1,organization2 "
インストールされているすべての組織でGenesys Endpointを有効にするには、組織のリストの代わりに*
を使用します。
基本Endpoint設定
このEndpointで使用可能な基本Endpoint設定については、以下のページをご覧ください:
- Endpoints Overview(エンドポイントの概要)
- Data Protection & Analytics(データ保護と分析)
- Real Time Translation Settings(リアルタイム翻訳設定)
- Transformer Functions(トランスフォーマー関数)
チャネル別設定
Genesys Bot Connectorのセットアップ
パラメータ | 説明 |
検証トークン | 検証トークンとは、Cognigy Genesys EndpointをGenesys Bot Connectorに接続するためのものです。このトークンはCognigy側で生成する必要があり、文字、数字、および句読点で構成できます。 |
設定方法
Genesys Endpointをセットアップするには、以下の手順で行います:
- Genesys Endpointを設定します。
- Genesys を設定します。
Genesys Endpointの設定
- Agentの左側メニューで、[Deploy] > [Endpoints] をクリックします。
- [Endpoints] ページで、[+ New Endpoint] をクリックします。
- [New Endpoint(新規Endpoint)] セクションで、以下を実行します:
- Genesys Endpointタイプを選択します。
- 一意の名前を追加します。
- リストから関連するFlowを選択します。
- [Configuration Information(設定情報)]セクションで、Endpoint URLをコピーし、後でGenesysで使用するために保存します。
- [Enable Endpoint ( エンドポイントを有効にする )] 設定を有効にします。
- [Genesys Bot Connector Setup(Genesys Bot Connectorのセットアップ)]セクションの[Verify Token(検証トークン)]フィールドで、Cognigy Genesys EndpointをGenesys Bot Connectorに接続するための検証トークンを作成します。トークンは、文字、数字、および句読点で構成できます。このトークンは、後でGenesysで使用するために保存します。
- [Save(保存)] をクリックします。
(オプション)AI Copilotの有効化
Genesysとの統合でAI CopilotとNotifications APIを使用する場合は、Genesys側で認証情報を作成し、EndpointでCopilot設定を構成します。
認証情報の作成
認証情報を構成するには、以下の手順で行います:
- Genesys Cloud インタフェースを開きます。
- [Admin] > [Integrations] > [OAuth] に進みます。
- [+Add Client]をクリックします。
- [Client Details(クライアント詳細)]タブで、[App Name(アプリ名)]フィールドに固有の名前を入力します。
- [Roles(ロール)]タブで、クライアントに対応するロールを有効にします。
- [Client Details(クライアント詳細)]タブに戻り、[Grand Types]リストで[Client Credentials(クライアント認証)]を選択します。
- [Save(保存)]をクリックします。
- クライアント ID とクライアントシークレットをコピーし、後で使用するために保存します。
- 左側のメニューから、[Authorized Applications(認証済みアプリケーション)]を選択します。
- 右上の [+ Authorize a Client(クライアントの認証)] をクリックします。
- [Authorize Client(クライアントの認証)]ウィンドウで、以前にコピーして保存しておいたクライアントIDを入力します。
- [Authorize Client(クライアントの認証)] をクリックします。
Agent AI Copilot の設定を構成する
Agent Assist Workspace の設定を行うには、以下の手順で行います:
- [Genesys Endpoint] 設定で、[Copilot] セクションに移動します。
- [AI Copilot構成]を作成し、Flowを追加して、[AI Copilot]を構成します。詳細については、[Agent Assist]のドキュメントをご参照ください。
- Genesys Cloud認証情報を設定します:
- Connection Name(接続名)-一意の接続名を作成します。
- oAuth2Url – Genesys Cloudのお客様用のログインURLを入力します。地域によって異なりますが、ドイツの場合は
mypurecloud.de
となります。mypurecloud.com
やcac1.pure.cloud
のように、apps.
やlogin.
の部分を省略してベースドメインを使用することもできます。[Genesys Cloud regions]の詳細については、[AWS regions for deployment]を参照してください。 - oAuth2ClientId – Genesys 側で生成したクライアントIDを入力します。
- oAuth2ClientSecret – Genesys 側で生成したクライアントシークレットを入力します。
- oAuth2Scope –
*
を入力します。このシステム項目は、アプリケーションの認証にのみ必要です。
- [Create(作成)]をクリックします。
- [Save(保存)]をクリックします。
Genesys Cloud CXの設定
Genesys Bot Connectorの作成
- Genesys Cloudインタフェースを開きます。
- [Admin]> [Integrations(統合)]に移動します。
- 右上の [+ Integrations(+統合)] をクリックします。
- Genesys Bot Connectorカードを選択し、 [Install(インストール)] をクリックします。
- 統合に一意の名前を割り当てます。
- [Configuration(構成)]タブで、[Properties]セクションに移動します。
- [Bot Connector Handle Utterance URI]フィールドに、Cognigy側で先に保存したEndpoint URL値を入力します。
- [Credentials(認証情報)]タブで[+Add Credentials Field(認証情報フィールドの追加)]をクリックします。以下の認証情報を入力します:
- Field Name(フィールド名) – verify-token( 検証トークン)を名前として使用します。
- Value(値) – Cognigy 側の Verify Tokenフィールドに作成したトークンを入力します。
- [Ok] をクリックし、[Save(保存)] をクリックします。
- [Details(詳細)]タブで[Copy Integration ID(統合IDをコピー)]をクリックし、後で使用するためにこの ID を保存します。
統合の一覧に新しい統合が表示されます。
Bot Connector IntegrationのBotを追加する
1. Genesys Developer Toolsインタフェースを開きます。
2. 左側のメニューから、[API Explorer]を選択します。
3. [Integrations] > [BotConnector]に移動します。
4. リストからPUT: Set a list of botConnector bots plus versions for this integrationオプションを選択します。
5. integrationIdフィールドに、先ほどコピーして保存しておいた統合IDを入力します。
6. BODYエディタ内に、以下のJSONを挿入します:
{
"chatBots": [
{
"id": "<your UUID>",
"name": "Cognigy.AI Bot",
"versions": [
{
"version": "1",
"supportedLanguages": ["en-us"],
"intents": [
{
"name": "Success",
"slots": {
"processedTimestamp": {
"name": "processedTimestamp",
"type": "integer"
}
}
}
]
}
]
}
]
}
id
フィールドには、オンラインUUIDジェネレーターを使って作成したUUIDを含める必要があります。
7. [Send Request(リクエストを送信)]をクリックします。
受信メッセージFlowのビルド
Achitectでデジタルボットフローを作成するには、受信メッセージフローを構成します:
- [Admin] > [Architect]に進みます。
- [Flows(フロー)]メニューをクリックまたはカーソルを合わせ、[Inbound Message(受信メッセージ)]を選択します。
- [Add(追加)]をクリックします。Flowの作成ダイアログボックスが開きます。
- [Name(名前)]フィールドで、受信メッセージフローの一意の名前を指定します。
- [Divisions(区分)]リストをクリックし、フローを配置する区分を選択します。
- [Create Flow(Flowの作成)]をクリックします。フローの設定ページが開きます。
- フローを設定するには、[Edit(編集)]をクリックします。
- ツールボックスに移動します。
- Call bot Connectorアクションをドラッグして、メッセージングフローエディタにドロップします。
- 右側の[Call Bot Connector]ウィンドウで、以下の項目を入力します:
- Bot Integration(ボット統合) – 作成した統合を選択します。
- Bot Name(ボット名) – 作成したボットを選択します。
- Bot Version(ボットバージョン) – 作成したボットバージョンを選択します。
- [Send Response(応答送信)]アクションをドラッグして、[Success]アクションの下にドロップします。
- [Send Response(応答送信)]アクションをドラッグして、[Failure]アクションの下にドロップします。
- [Send Response(応答送信)]アクションのメッセージボディで、
成功メッセージ
と失敗メッセージ
を入力します。 - [Send Response(応答送信)]アクションの下に、やりとりをキューイングシステムに転送する[Transfer to ACD]アクションを配置します。
- [Transfer to ACD]アクションのキューフィールドで、やりとりを転送するキューを選択します。
- 左上隅で、[Save(保存)]、[Publish(公開)]の順にクリックします。
受信メッセージフローを作成すると、このフローがArchitectリストに表示されます。
フローの設計の詳細については、[Configure Inbound Message Flow settings ( 受信メッセージフローの設定 )] をご覧ください。
Messengerの構成
新しいバージョンの Messenger構成と Messengerデプロイメントを作成するには、次の手順で行います:
- [Admin] > [Message] > [Messenger Configurations(メッセンジャー構成)]に移動します。
- [+ New Configuration]をクリックします。
- [Name (名前)] フィールドに、ボットの統合を反映した固有の設定名を入力します。
- [Select your Supported Languages( 対応言語の選択 )]リストから、利用可能なUI言語を選択し、テキストラベルをカスタマイズします。ブラウザの言語がユーザーの言語を決定します。
- [Select Default Language(デフォルト言語を選択)]フィールドで、ブラウザの言語が検出されなかったり、リストにない場合のデフォルト言語を選択します。
- [Save New Version(新バージョンを保存)]をクリックします。新しい設定が設定リストに表示されます。
- [Admin] > [Message] > [Messenger Deployments(メッセンジャーのデプロイメント)]に進みます。
- [+ New Deployment]をクリックします。
- [Name(名前)] フィールドに、メッセンジャーの設定に対応する一意のデプロイメント名を入力します。
- [Select your Configuration]リストから、最近作成したメッセージ構成を選 択します。
- [Restrict domain access(ドメイン アクセスの制限)]セクションで、[Allow all domains(すべてのドメインを許可)]を選択するか、Messengerを実行できる認証済みドメインを指定します。
- [Select your Architect Flow(アーキテクトフローの選択)]リストから、ボットの動作をトリガーしたり、ユーザーをエージェントに接続したりする、既存の公開受信メッセージフローを選択します。
- [Deploy your snippet]セクションで、[Copy to Clipboard]をクリックして、Messengerを表示するWebサイトのページにコードスニペットをコピーします。スニペットをデプロイすると、今後保存した設定とデプロイの変更が自動的に適用されます。
- [Save(保存)] をクリックします。新しいデプロイメントがデプロイメントリストに表示されます。
- バーチャルエージェントをテストするには、CodeSandboxにアクセスし、デフォルトのHTMLプロジェクトを選択します。コピーしたコードスニペットを HTML ドキュメントの
<body>
要素に貼り付けます。
バーチャル エージェントの性能を確認するには、サーバ管理者がデプロイしたインストールにアクセスします。
次のステップ
これで、Node Editor設定にてGenesys チャネルを選択することで、Say・Question・Optional Question Nodeを設定することができます。Genesysチャンネルは限られた出力タイプしか対応していないため、Genesys Endpointと互換性のあるメッセージを作成することが重要です。