Cognigy Voice Gateway
v4.66でアップデート
概要
Cognigy.AIプラットフォームでは、VoiceGatewayを使用することで、Agentをコンタクトセンターやその他の電話番号に接続することができ、お客様は単に文字を書くのではなく、Agentと話すことができます。
Voice Gateway専用Node
Cognigy.AIにはVoice Gatewayを制御するNodeが組み込まれています。詳細は[Voice Gateway Nodes]をご覧ください。
メタデータのコール
Voice Gatewayは発信者に関する情報を識別し、input.data.numberMetaData
としてCognigy Input Objectに追加します。
パラメータ | 種別 | 説明 | 例 |
headers | JSON | カスタムヘッダを含む、INVITEでのコールのSIPヘッダ。 | See example below |
number | 文字列 | 国名コードを含む発信者の電話番号 | 4.92115E+12 |
country | 文字列 | 2文字の国名コード | DE |
countryCallingCode | 文字列 | その国の国際電話コード | 49 |
nationalNumber | 文字列 | 国名コードと先頭のゼロを除いた国民番号。 | 21154591991 |
valid | ブーリアン型 | 有効な番号かどうか | TRUE |
valid | 文字列 | 番号の種類。以下をご参照ください。 | FIXED_LINE |
uri | 文字列 | 番号のURI | tel:+4921154591991 |
numberMetaData.type
は、以下のいずれかです:
- PREMIUM_RATE
- TOLL_FREE
- SHARED_COST
- VOIP
- PERSONAL_NUMBER
- PAGER
- UAN
- VOICEMAIL
- FIXED_LINE_OR_MOBILE
- FIXED_LINE
- MOBILE
{
"from": "<caller-phone-number>",
"to": "<sip-destination>",
"call-id": "<id-value>",
"allow": "NOTIFY, OPTIONS, BYE, INVITE, ACK, CANCEL, REFER",
"X-Custom-Headers": "<custom-headers-value>",
"X-Originating-Carrier": "<carrier-name>",
"X-Voip-Carrier-Sid": "<id-value>",
"X-Twilio-AccountSid": "<id-value>",
"X-Twilio-CallSid": "<id-value>",
"other-properties": "..."
}
トークンのNumberMetaData
上記はすべて、Cognigyテキストフィールド内のトークンとしても利用可能です。
コールイベント
Flowのコールイベントを有効化できます。Voice Gateway Eventsリストからコールイベントを選択します。このイベントがアクションのトリガーとなります。
EndpointとLookup Nodeの両方で同じコールイベントを設定した場合、Endpointの設定がNodeの設定よりも優先されます。
コールイベントの設定
備考
他のすべての Endpoint 設定と同様に、インタラクションパネルでEndpointのコールイベント設定をテストすることはできません。
パラメータ | 種別 | 説明 |
Action | セレクター | コールイベントが検出されたときに実行するアクションを選択します: – Inject into current Flow(現在のFlowにインジェク)ト ― 定義されたテキストとデータペイロードを現在のFlowにインジェクトする。 – Execute Flow(Flowを実行) ― コールイベントが検出されたときに、選択したFlowをトリガーします。 – None(なし) ― コールイベントが検出された場合、アクションは実行されません。 – Transfer(転送) ― TRANSFER_DIAL_ERRORまたはTRANSFER_REFER_ERRORコールイベントが発生した場合に、コールを転送します。コールイベントに対するこのアクションは、コールフェイルオーバーと同様に設定されます。 |
Text Payload | 文字列 | Flowに送信されるテキストを入力します。Inject into current Flow(現在のFlowにインジェクト)アクションでのみ使用できます。 |
Data Payload | JSON | Flowに送信されるデータを JSON形式で入力します。Inject into current Flow(現在のFlowにインジェクト)アクションでのみ使用できます。 |
Execute Flow | セレクター | 選択したFlowを実行します。その後、Flowの実行は停止します。Execute Flow(Flowを実行)アクションでのみ使用できます。 |
コールフェイルオーバー
コールフェイルオーバーセクションとは、Flowの実行中にCognigy.AI側で発生したランタイムエラーの処理を行うためのものです。
機能の有効化
・SaaS Cognigyインストールを使用している場合は、サポートチームに連絡してこの機能を有効にしてください。
・オンプレミスの Cognigy インストールを使用している場合は、values.yaml
に FEATURE_ENABLE_ENDPOINT_CALL_FAILOVER
を追加して、この機能を有効にしてください。
パラメータ | 種別 | 説明 | 転送タイプ |
Failover enabled | トグル | 有効になっている場合、ランタイムエラーが発生した場合に転送を実行するため、以下の設定が使用されます。 | – |
Transfer Type | ドロップダウン | 2種類あります: – Refer ― 既存の通話を転送します。 – Dial ― 新しい発信コールを作成します。このタイプを使用し、古いNodeのバージョンが残っている場合は、Flowエディタで新しいVoice Gateway Transfer Nodeを追加し、古いNodeから必要な設定を手動で転送します。 | – |
Reason | CognigyScript | ハンドオーバーの理由。Voice Gatewayのログに表示されます。 | All |
Target | CognigyScript | E.164構文またはSIP URIが対応しています。 | All |
Caller ID | 数値 | 発信者ID。Twilioのように、発信に登録番号が必要なキャリアもあります。 | Dial |
Dial Music | URL | 発信コールが鳴っている間、発信者に再生されるカスタムサウンドまたはベル音。.wav または.mp3 形式のみが対応しています。 | Dial |
Timeout | 数値 | 無応答タイムアウトまでにバーチャルエージェントが鳴動する時間(秒)。デフォルト値は60秒です。 | Dial |
Failover Transcribe Enabled | トグル | 有効にすると、コール転送に失敗した場合、トランスクリプションが試行されます。 | Dial |
STT Vendor | セレクター | 希望のSTTベンダーを選択します。カスタムの場合は、microsoft、google、aws、nuance、deepgramのようにすべて小文字で入力してください。 | Dial |
STT Language | セレクター | 希望の STT 言語を選択します。カスタム言語の場合は、次の形式を使用します: de-DE、fr-FR、en-US | Dial |
Disable STT Punctuation | トグル | このパラメータは、STTベンダ設定で Google または Deepgram が選択されている場合にのみ有効です。 バーチャルエージェントからの STT 応答に句読点が含まれないようにします。 | Dial |
Deepgram Tier | ドロップダウン | このパラメータは、STT Vendor設定で Deepgramが選択されている場合にのみ有効です。 API要求の階層を選択し、選択した STT 言語でそのモデルが使用可能であることを確認します。Deepgram階層の詳細は、[Deepgram documentation(Deepgramのドキュメント)]をご参照ください。 | Dial |
Deepgram Model | ドロップダウン | このパラメータは、STT Vendor設定で Deepgramが選択されている場合にのみ有効です。 送信された音声を処理するモデルを選択します。各モデルは階層に関連付けられています。選択した階層が、選択した STT 言語で利用可能であることを確認します。Deepgram モデルの詳細については、[Deepgram documentation(Deepgramのドキュメント)]をご参照ください。 | Dial |
Endpointing | トグル | このパラメータは、STT Vendor設定で Deepgramが選択されている場合にのみ有効です。 DeepgramのEndpoint機能は、ストリーミングオーディオを監視し、話し終わりの合図となる長い沈黙を検出します。Endpointを検出すると、予測を確定してトランスクリプトを返し、 speech_final パラメータを true に設定して完了としてマークします。Deepgram Endpointing の詳細については、[Deepgram documentation(Deepgramのドキュメント)]をご参照ください。話尾の検出時間は、デフォルト値 (10 ミリ秒) で事前に設定されています。この値を変更する場合は、[Endpointing Time] 設定を使用します。 | Dial |
Endpointing Time | 数値 | このパラメータは、STT Vendor設定で Deepgram が選択され、Endpointing トグルが有効になっている場合にのみ有効です。 話尾を検出する時間(ミリ秒)をカスタマイズします。デフォルトは 10 ミリ秒の無音です。トランスクリプトは無音を検出した後に送信され、システムは話し手が再開するか、必要な無音時間に達するまで待ちます。いずれかの条件が満たされると、 speech_final が true に設定されたトランスクリプトが返送されます。 | Dial |
Smart Formatting | トグル | このパラメータは、STT Vendor設定で Deepgramが選択されている場合にのみ有効です。 DeepgramのSmart Format機能は、トランスクリプトに追加のフォーマットを適用し、人が読みやすいように最適化します。Smart Formatの機能はモデルによって異なります。Smart Formattingをオンにすると、Deepgramは、選択したモデル、階層、および言語の組み合わせに対して、常に利用可能な最良のフォーマットを適用します。詳細な例については、[Deepgram documentation(Deepgramのドキュメント)]をご参照ください。 Smart Formatting をオンにすると、[Disable STT Punctuation] 設定を有効にしていても、句読点が有効になることに注意してください。 | Dial |
Google Model | ドロップダウン | このパラメータは、STT ベンダ設定で Googleが選択されている場合にのみ有効です。 Google Cloud Speech-to-Text transcription models のいずれかを使用します ( latest_short モデルがデフォルトの選択です )。Googleモデルの詳細なリストについては、Googleドキュメントの[Transcription models]セクションをご参照ください。デフォルト値はGoogle Modelタイプであり、他のモデルが特定のシナリオに合わない場合に使用できます。 | Dial |
Transcription Webhook | URL | Webhookは、中間または最終トランスクリプションを受信するたびにHTTP POSTでトリガーされます。デフォルトの認識機能を使用します。 Voice Copilot Endpointが無効な場合は、任意のWebhook URLを使用して音声通話のトランスクリプションを受信できることにご注意ください。ただし、Voice Copilot Endpointが有効になっている場合は、指定のWebhook URLが処理に関連付けられていることをご確認ください。 | Dial |
STT Label | CognigyScript | ベンダーの代替名は、Voice Gateway Self-Service Portal で入力したものです。同じベンダーから複数の音声サービスを作成した場合は、ラベルを使用して使用するサービスを入力します。 | Dial |
Audio Stream Selection | セレクター | オーディオストリームのソースを選択します: – 発信側/着信側 – 発信側と着信側の両方のオーディオストリーム。 – 発信者-発信者の送受信オーディオストリーム。 – 着信側 – 着信側の送受信オーディオストリーム。 選択したオーディオストリームが、トランスクリプションに指定された言語と一致していることを確認します。オーディオストリームが提供されない場合、システムは最初に設定されたものを使用し、これもトランスクリプションに指定された言語と一致する必要があります。 | Dial |
Custom Transfer SIP Headers | トグル | 生成されたSIPメッセージのSIPヘッダーとして送信される必要があるデータ。 | All |
基本Endpoint設定
このEndpointで使用可能な基本Endpoint設定については、以下のページをご覧ください:
- Endpoints Overview(エンドポイントの概要)
- Data Protection & Analytics(データ保護と分析)
- Transformer Functions(トランスフォーマー関数)
- NLU Connectors(NLUコネクタ)
- Session Management(セッション管理)
- Real Time Translation Settings(リアルタイム翻訳設定)
コンタクトセンターと電話番号のリンク
コンタクトセンターまたは電話番号をVoice Gateway Endpointにルーティングするには、support@cognigy.com までメールでご連絡ください。
Voice GatewayとAudioCodesのブランド変更
Cognigy AIへのVoice Gatewayのネイティブ統合に伴い、AudioCodesの実装はVoice GatewayからAudioCodesにブランド変更されます。これはFlow NodesとEndpointに適用されます。