自動化
v4.61で追加
自動化ルールは、ワークフロー内の様々なタスクを自動化することで、効率を高め、プロセスを合理化することができる高性能なツールです。これらのルールを使用すると、手動で操作することなく、トークを特定のエージェントやチームに割り当てたり、ラベルを追加したり、優先順位を調整したりすることができます。自動化ルールを活用することで、時間とリソースを短縮し、チームはコアコンピテンシーに集中し、ルーティンタスクに費やす時間を最小限に抑えることができます。
自動化ルールの構成要素
各自動化ルールには、以下の構成要素が含まれます:
イベント
自動化イベントは、自動化を実行したいときのトリガーとして機能します。
イベント | 説明 |
トークが作成された | システム内で新たなトークが作成された場合トリガーされます。これは全てのチャネルで作成されたトークを含みます。 |
トークが更新された | トークが更新された場合トリガーされます。 |
メッセージが作成された | トーク内で新しいメッセージが作成された場合トリガーされます。 |
トークが開始された | システム内でトークが再開されるとトリガーされます。 |
条件
条件とは、アクションを実行する前に検証される基準のことです。条件は定義された順に評価されます。
条件種別 | 説明 | 該当イベント |
担当者 | トークの担当者に基づきます。 | トークが更新された、トークが始まった |
ステータス | トークのステータスに基づきます。 | トークが作成された、トークが更新された |
受信トレイ | トークの受信トレイに基づきます。 | トークが作成された、トークが更新された、トークが始まった、メッセージが作成された |
優先順位 | トークの優先順位に基づきます。 | トークが作成された、トークが更新された、トークが始まった |
チーム | 割り当てられたチームに基づきます。 | トークが更新された、トークが始まった |
メッセージ種別 | メッセージ種別に基づきます。 | メッセージが作成された |
メッセージコンテンツ | メッセージのコンテンツに基づきます。 | メッセージが作成された |
アクション
アクションは、条件が満たされたときに実行されるタスクやプロセスのことです。
アクション | 説明 |
エージェントの割り当て | 特定のエージェントをトークに割り当てます。 |
チームの割り当て | 特定のチームにトークを割り当てます。 |
ラベルの追加 | トークにラベルを追加します。 |
チームにメールを送信 | チームにメール通知を送信します。 |
トランスクリプトをメールで送信 | トークのトランスクリプトをメールで送信します。 |
トークのミュート | トークの通知をミュートします。 |
トークのスヌーズ | トークを一時的に中断します。 |
トークの解決 | トークを解決済みとしてマークします。 |
添付ファイルの送信 | トークに添付ファイルを送信します。 |
メッセージの送信 | トークにメッセージを送信します。 |
優先順位の変更 | トークの優先順位を調整します。 |
自動化ルールの作成
自動化ルールを作成するには、以下の手順で行います:
- Live Agentインターフェイスを開きます。
- [Settings(設定)] > [Automation (自動化)]に進みます。
- 右上の [+Add Automation Rule(自動化ルールの追加)] をクリックします。
- [Rule Name(ルール名)]フィールドに、ルールの固有名称を入力します。
- [Description(説明)]フィールドに、ルールに関連する説明を入力します。
- [Event(イベント)]リストから、ご希望のイベントを選択します。
- [Conditions(条件)]セクションで、条件を設定します:
- 左オペランド – 条件の種別を選択します。
- 演算子 – 左オペランドの値が右オペランドの値とEqual(等しい)かNot Equal(等しくないか)をチェックする比較演算子。
- 右オペランド – 条件種別に応じた値を選択します。例えば、条件種別に 「Status(ステータス)」 を選択した場合、「Open(オープン)」、「Pending (待機中)」、「Resolved(解決済み)」 など、複数のステータスを追加することができます。
- (オプション) [+ Add Condition(条件の追加)]をクリックして、条件を追加します。最初の条件と同じ手順を繰り返し、以下の演算子のいずれかを選択します:
- AND – 条件全体が真であるためには、すべての条件が真である必要があることを意味します。例えば、
「条件 A AND 条件 B 」
は、条件 A
と条件 B
の両方が真でなければアクションが始まらないことを意味します。 - OR – 条件全体が真であるためには、少なくとも1つの条件が真である必要があることを意味します。例えば、
「条件A OR 条件B」
は、条件A
か条件B
のどちらかが真であれば、アクションがトリガーされることを意味します。
- AND – 条件全体が真であるためには、すべての条件が真である必要があることを意味します。例えば、
- [Actions(アクション)]セクションで、アクションを選択します。選択したアクションの種別に応じ、追加情報を入力する必要があることにご注意ください。例えば、[Send an email to a Team(チームにメールを送信する)]を選択した場合、チームを選択し、Eメールテンプレートを入力する必要があります。
- (オプション)もう一つアクションを追加する。
- [Create(作成)] をクリックする。
自動化ルールが自動化ルールリストに表示され、自動的に有効になります。
ルールを無効にするには、トグルスイッチを左に動かします。
例
以下の例のように、AND
またはOR
演算子を使用して複数の条件を使用できます。
AI Copilotが有効で、Openステータスの新たなトークが作成された場合、トークはチームに割り当てられます。
- 名称: Sales(営業)
- 説明: この自動化は、新規のOpen ステータスのトークを「Sales(営業)」チームに割り当てます。
- イベントを 「Conversation Created(作成されたトーク)」 として選択します。
- 2つの条件を追加し、
AND
演算子を使用して組み合わせます:- 説明 1: トークのStatusがOpenかどうかを確認します。
- 説明 2: 受信トレイがドロップダウンメニューから選択されたAI Copilot bot-defaultに設定されていることを確認します。
- アクションの追加: ドロップダウンメニューから「Sales(営業)」チームを選択し、トークをSalesチームに割り当てます。このアクションを実行する前に、Salesチームが作成されていることをご確認ください。
自動化ルールの編集
自動化ルールを編集するには、リストで目的の自動化ルールの横にある [Edit(編集)]アイコンをクリックします。
自動化ルールの複製
既存の自動化ルールのコピーを作成するには、コピーしたい[自動化(Automation)]リストから複製アイコンをクリックします。同じ条件とアクションを持つ自動化ルールの複製が作成されます。
自動化ルールの削除
自動化ルールを削除するには、リストで目的のAutomation(自動化)の横にある [Delete (削除)]をクリックします。この操作は恒久的で、元に戻すことはできないことにご注意ください。