AIチャットボットの作り方
プログラムとの会話を通して必要な情報をすぐに引き出せるチャットボットは、今では多くの企業や分野で導入が進んでいます。
特にAIを搭載したAIチャットボットは事前に設定した質問だけでなく、応答を繰り返すことで自動で学習し、応答品質を高めることができるため、さまざまな分野での活用が期待されています。
こうしたAIチャットボットは従来、開発のために多くの専門知識やプログラミングスキルが必要でした。しかし、現在ではAPIやフレームワークなどの開発ツールが豊富に揃っているのでプログラミング初心者でもAIチャットボットを作ることが可能です。
今回はAIチャットボットをプログラミング知識がなくても感覚的に作成することができる「Cognigy(コグニジー)」を例に、AIチャットボットの作り方をご紹介します。
チャットボットのシナリオ設計
チャットボットは大きく分けてルールベース型と機械学習(AI)型の2つに分けられます。
ルールベース型は、ボタンなどで制御された入力それぞれに対しあらかじめ設定された応答を返します。
機械学習(AI)型は、AIがユーザーの自由入力に対し、あらかじめ設定されたユーザーの意図(インテント)に振り分けることでそれぞれに関して設定された応答を返します。
どちらのチャットボットを利用する場合でも、チャットボットの要となるシナリオの設計が必要になります。といっても、何もない状態からシナリオを作成する必要はありません。WEBサイトに掲載しているよくある質問や、コールセンターの想定問答集、業務マニュアルなど、チャットボットに置き換えたい場所や業務で利用している情報を活用して、シナリオを設計すればいいのです。
シナリオを設計したら、次はチャットボットツールに構築していきます。
対話型AIプラットフォームCognigyを例に、チャットボットの作成方法をご紹介します。
CognigyでのAIチャットボット作成方法
まず、あらかじめ設計したシナリオを用いCognigy上でフローを作成します。STARTから右に向かってノードをつなげて会話のフローチャートを作ります。
それぞれのノードでは、ユーザーの入力に対するアクションを指定することができます。例えば、あらかじめ決められた文章を用いて返答したり、ユーザーの更なる入力を促すための質問を送信することができます。また、条件分岐を処理するノードを加えれば、ユーザーによる異なる入力に対し異なる応答を返すことができます。さらに、外部APIにリクエストを送信するノードも作成することができ、ユーザーの入力に従って外部システムにデータを保存したり、APIレスポンスを用いた応答を返すことも可能です。
Cognigyでは、想定されるユーザーの意図(インテント)を分類し登録することができます。それぞれのインテントに関しあらかじめ予想される入力(例文)とそれらに対する応答文を登録することで、AIがそれらの例文に基づいた学習を行います。その結果、例文通りの入力には当然ながら、例文と似た意味の文章の入力があった際にもインテントごとに定められた応答が返されます。
上記の例は営業時間をたずねるインテントを「営業時間」と定義して登録する例です。インテントは画面上で一つづつ作成することもできますが、CSVやJSONを用いて一度に複数のインテントを作成することもできます。
作成したチャットボットは、同じ画面上で実際のチャット画面を操作しながらテストすることができます。チャットボットが意図したとおりに動作しているかを確認することができます。
そして完成したチャットボットを導入したいチャネルに接続します。CognigyはFacebookメッセンジャーやSlack、Skype、LINEといったメッセージアプリをはじめ、GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどのボイスアシスタント、Google HomeやAmazon Echoといったホームデバイスなど非常に多くのチャネルと接続することができます。
こちらはWebチャットに接続した画面です。背景画像やチャットボットのロゴ画像、色など自由に選択することができます。もちろん既存のWebサイトへの埋め込みも可能です。
Cognigyは見た目にも分かりやすく、ショートカットキーが充実しているなど操作性が高いため誰でも感覚的にAIチャットボットを作ることができます。業務担当者が業務に必要なAIチャットボットを数日で開発することができるのです。
Cognigyでどんなことができるのか知りたい、実際の操作デモレーションを見てみたいなど気軽にお問い合わせください。